□第1話 「なつかしい場所」 |
両親の仕事の都合で東京へ引越し、5年ぶりに生まれ故郷である桜乃
杜町に戻ってきた高校生、日高佐菜。5年前のあの時、佐菜を送り出す
ためにそれぞれ心のこもったプレゼントをくれた仲良しの友人たち…
自分で作った曲をバイオリンで弾いて聴かせてくれたあの子…。
懐かしいたくさんの思い出を胸に帰ってきた佐菜の目に、5年前の面影
をすっかり失くした桜乃杜町が写った。再会した友人たち…1つ年上の
麻緒衣、朱里と修輔の姉弟、そして菜々香。皆それぞれどこか変わり、
複雑な気持ちになっていた佐菜だったが、純粋な瞳でかわいらしい笑顔
を見せていた菜々香の変わり様には、驚きを隠せずにいた…。 |
□第2話 「大切なメロディー」 |
5年ぶりに会った友人たちに懐かしさを感じながらも、さまざまな変化に
驚きを隠せない佐菜は、戸惑いながらも日々学校生活を送っていた。
そんな中、ホームルーム中に同じクラスの朱里と修輔の推薦で、佐菜は
菜々香と一緒にクラス委員に任命されてしまう。5年前とは人が変わって
しまったように近づきづらくなった菜々香の態度に思い迷う佐菜だったが
、別の組のクラス委員星野あさみに優しく声をかけられて…。 |
□第3話 「クッキーと小石」 |
ぎくしゃくしている佐菜と菜々香の関係を気遣って、朱里と修輔が日曜日
に幼馴染み5人で昔よく遊んだ川に出かける計画を立てた。しかし当日、
佐菜から誘われたあさみも急遽参加することに。無邪気に川で遊んでい
る皆に馴染めず、距離を置く菜々香。5年前にも、菜々香は初めての手
作りクッキーを持って皆で同じ川に遊びに来ていた。その時のことを思い
出し、クッキーを作ってきたのだが、カバンの中から出せずにいた。
その帰り、水着で遊べるスパに行って・・・。 |
□第4話 「子供じゃないよ」 |
学校からの帰り道、いじめられている雛子を助けた修輔。
その次の日から、雛子は修輔につきまとうようになる。そんな中、
佐菜は雛子と偶然ファミレスで会い、一緒に食事をすることに。
いつしか雛子と打ち解けた佐菜は、ある日、彼女から意外な
相談を持ちかけられるのだが....。 |
□第5話 「咲かない桜」 |
菜々香は八代神社のお祭りで奉納する『桜の舞』の練習に日々励んで
いた。そんな中、偶然にも佐菜とあさみは一緒に買い物をすることに。
あさみが老人ホームにボランティアで行っている事を知った佐菜は、
菜々香を老人ホームへ一緒に行こうと誘う。そして、お祭りの日、みんな
と一緒に、『桜の舞』を舞う菜々香の姿を見た佐菜は…。 |
□第6話 「オトナだもん」 |
ある日、突然、佐菜のアパートに雛子が転がり込んできた。
聞いてみると、なんと、家出をしてきたのだという。佐菜が困惑するのを
よそに、我が物顔で振る舞う雛子。最初は迷惑に感じていた佐菜だが、
ふとしたことで雛子の家出の理由を知ると、ある計画を実行することに…。 |
□第7話 「先生のキャラメル」 |
幼い頃、佐菜たちがよく遊びに行った桜乃社自然公園を潰して、そこに
新しい市庁舎を建てようとする計画を知った朱里は、反対の署名活動を
始める。しかし、学校内での署名活動が問題になり、朱里は校長室に
呼び出されてしまう。一方、ボランティア活動で老人ホームに行った佐菜
とあさみは、そこで知り合った老婦人からあることを頼まれて・・・。 |
□第8話 「秘密のポスト」 |
朝から機嫌の悪い菜々香と口喧嘩をした佐菜は、菜々香が今みたいに
変わってしまった理由に思いを巡らせる。そして、幼い頃は、いつも
一緒だった二人の思い出を記憶の中でたどるうちに、昔、菜々香と使
っていた“秘密のポスト”の存在を思い出す。
懐かしさに駆られて、佐菜は久しぶりに、そのポストを見に行くのだが・・・。 |
□第9話 「がんばれ! アニメンジャー!」 |
佐菜、菜々香、修輔、朱里は、麻緒衣に誘われて遊園地に行くことに。
雛子も誘って六人で遊んでいると、たまたま親戚の子供と二人で来て
いたあさみに出会い、合流してヒーローショーを見ることになった。
その後、観覧車に佐菜と菜々香は二人で乗ることになり・・・。 |
□第10話 「桜のために」 |
朱里と修輔は母の命日に墓参りに行き、その帰りに商店街のファンシー
ショップに寄る。次の日なぜかふたりを中傷する差出人不明の手紙が
学校に届く。
学校から連絡を受けた父親は激怒し、修輔のことを殴ってしまう。
妙な噂が立って、学校でも気まずい雰囲気になった朱里は、佐菜や
あさみと気晴らしに桜乃杜総合病院に行くのだが・・・。 |
□第11話 「告白」 |
入院したあさみを病院に見舞いに行く佐菜だが、そこで思いがけない事を
知ってしまう。そこへ朱里と修輔もお見舞いに来て穏やかな時間が流れて
いく。しかし突然あさみが、朱里と二人だけで話がしたいと言い出す。
一方、病院の中庭で、佐菜から菜々香への想いを聞いた修輔は・・・。 |
□第12話 「赤い記憶」 |
沈みがちな菜々香達の気持ちを引き立てようと、佐菜は以前、みんなで
遊びに行った小槌川に行こうと企画する。だが、当日の朝、準備を整え、
出発しようとした矢先、佐菜のところへ麻緒衣から電話が掛かってきて……。 |